最近話題になっている脱毛方法、「ハイパースキン脱毛」。従来の脱毛方法とは違い、毛の元になるタネを破壊し、毛をなくしていく脱毛方法です。
このハイパースキン脱毛には、次のようなメリットがあります。
- 痛みがない
- 子どもでも脱毛OK
- アトピーやニキビがあっても大丈夫
- うぶ毛に効果あり
- 美肌効果あり
ハイパースキン脱毛が受けられる脱毛サロンで有名なのが、「ディオーネ」。
3歳から脱毛できるほど痛みが無いこと、全国113店舗に展開していることが特徴の脱毛サロンです。
一見カンペキに思えるハイパースキン脱毛ですが、もちろんデメリットもあります。それがこちら。
それでは、この記事でよりくわしくハイパースキン脱毛の仕組み・他の脱毛方法との違いなどについて解説していきましょう!
ハイパースキン脱毛の仕組み
ハイパースキン脱毛についてお話する前に、まず「バルジ領域」についてちょっと学んでおきましょう。
痛くない脱毛として、ハイパースキン脱毛もSHR蓄熱式も、このバルジ領域をターゲットにした脱毛方法です。
バルジ領域とは
バルジ領域は表皮近くにあり、ここから「毛の元になる」発毛因子が送り出されます。
バルジ領域から「毛のタネ」(脱毛サロンディオーネによる表現)「毛が生えるために必要な細胞」が生成され、それが毛乳頭などを通して栄養をとり、毛として成長します。成長した毛が私たちが言うところの「むだ毛」ですね。
発毛因子を作らせないハイパースキン脱毛
ハイパースキン脱毛とは、このバルジ領域にじんわりと熱をあて、毛の元になるタネを破壊し、また発毛因子を「作らせない」ようダメージを与える施術方法です。
発毛因子が毛として成長できず、加えて発毛因子そのものを作らせない。だから「新しい毛」が生まれません。毛になる元がないのですから、毛は生えてこない=むだ毛がない状態になるわけです。
正確に言えば毛を抜くわけではないので「脱毛」ではないですね。毛を生えさせない「むだ毛の抑制」です。
従来のSSC脱毛も毛を生えにくくするジェルを浸透させる「抑制するタイプの脱毛」です。しかしこれは、毛の成長を抑えるジェルを光によって肌に浸透させていく施術です。
発毛因子自体にダメージを与えるわけではないので、効果としては低くなります。
ハイパースキンは、実際に毛になる「卵」の状態で、この卵を破壊し、「卵を作ってはダメ」とバルジ体に認識させ、毛の元をなくしていく方法です。
ハイパースキン脱毛とSHR脱毛の違いとは
ちょっと難しいのが同じバルジ領域を対象としている「SHR脱毛」と「ハイパースキン脱毛」の違いです。どちらも発毛因子ができるバルジ領域に熱をあててダメージを与えるので、違いが分かりづらいかも知れません。
なので、異なる点を表でまとめてみました。
ハイパースキン脱毛とSHR脱毛の違い
脱毛方法 | ハイパースキン脱毛 | SHR脱毛 |
---|---|---|
照射する熱の温度 | 35~36度前後 | 30度前後 |
ダメージを与える箇所 | バルジ体の発毛因子 | 毛包全体 |
施術のタイミング | 毛周期に合わせて施術 | 毛周期に関係なく施術 |
これでもちょっと分かりづらいですよね(汗)
なのでSHR脱毛とハイパースキン脱毛の脱毛の仕組みをイラストにしてみました。
SHR脱毛との大きな違いは、施術のタイミング!
ハイパースキンとSHR脱毛の大きな違いは、施術のタイミングです。SHR脱毛はバルジ領域を含む毛包全体に熱をあてて、発毛因子の発生を防ぎます。
いっぽう、ハイパースキンは発毛因子に直接ダメージを与えます。
ハイパースキンは毛周期で言えば、発毛因子が生成される「休止期」(毛が自然と抜け、次の毛へと生え代わる時期)にタイミングをあわせて施術を行います。
SHRはバルジ領域を含む毛包全体にダメージを与えるので、毛周期には関係なく施術が出来ます。
どちらも同じなのは、IPL脱毛や医療レーザー脱毛のように光を照射に毛根から「生えている毛を抜く」わけではないので、ほとんど痛みがない点ですね。その為、ごく小さなお子さんでも施術を受けられるわけです。
では、今度はIPL脱毛・医療レーザー脱毛とハイパースキン脱毛を比べてみましょう。
ハイパースキン脱毛・IPL脱毛・医療レーザー脱毛の違いとは
脱毛方法 | 痛み | 脱毛効果 | 料金 | |
---|---|---|---|---|
ハイパースキン脱毛 | 低温でバルジ体の発毛因子にダメージを与える | なし ほんのり温かい程度 | 効果がわかりづらい 時間がかかる | 少し高い |
IPL脱毛 | 波長が違う光を照射し、毛根までダメージを与えて脱毛する | 少し痛い | 回数は必要だがVIOやワキなどは特に脱毛効果がある | 安い |
医療レーザー脱毛 | 強い出力で光を照射に、毛根から脱毛する | 痛い | 出力が強く、光脱毛の2倍近い脱毛効果がある | 高い |
IPL・レーザー・フラッシュ脱毛
メラニン色素をターゲットにして特殊な光(フラッシュ・レーザー)を照射し、毛根から破壊し脱毛
ハイパースキン
バルジ領域をターゲットにし、発毛因子にダメージを与え、新しい毛を成長させない・作らせない脱毛
ハイパースキン脱毛は永久?
結論から言えば「永久に毛が生えてこない」と断言はできません。そもそもハイパースキン脱毛は開発されてそれほど長くはなく、実際の効果について持続期間のデータがありません。
仕組みとしては、毛が生えるタネを減らしていくことで最終的に「毛が生えてこなくなる」状態になります。
ただし、絶対に1本も毛が生えないという意味での永久脱毛は、ハイパースキンに限らず、フラッシュ脱毛ではあり得ません。
医療用レーザー脱毛やニードル脱毛も「永久に近い」しっかりと脱毛することは可能でしょうが、これもずっと2度と毛は生えないという意味ではありません。
ハイパースキン脱毛はどこのサロンで受けられる??
ハイパースキン脱毛を行っている脱毛サロンは、まだそれほど多くありません。
代表的なのは全国に113店舗展開するディオーネです。
※他は全国展開していないサロンばかりです。
ハイパースキン脱毛の料金例(ディオーネ)
人気の高い全身・VIO・顔脱毛の料金を例として紹介します。
全身脱毛 | 396,000円/12回 |
---|---|
VIO脱毛 | 105,600円/12回* |
顔脱毛 | 79,200円/12回 |
※税込料金
※2019年10月更新
*semiハイジニーナコース
他の脱毛方式(IPL脱毛、SHR脱毛、SSC脱毛)の脱毛サロンと比べると、ちょっと高めの金額設定になっています。
特にSHR脱毛はハイパースキン脱毛ととても特長が似ていますが、金額は他の脱毛方式のサロンよりも安いサロンが多いです。
料金もあわせて、どの脱毛方式が一番自分に合っているか考えるといいですね!
ハイパースキン脱毛をした人の口コミ
VIO脱毛12回、痛みも全くなし
ハイパースキン方式でVIO、ハイジニーナ脱毛をやってもらいました。クリニックでレーザー脱毛をしたのですがIラインのあまりの痛みに麻酔をかけてもらう始末で、料金も高いしキツイなと思い、2回目で挫折・・・。
ハイパースキン脱毛に通ってみて、とにかく驚いたのは痛みがないこと。ただ、あったかいだけです。
子ども用の脱毛プランもあるようですが、なるほど、と納得したくらいです。ただ、施術をしても毛がスルスル抜けたりしないので「脱毛したな」という実感はないんですよね。
私は12回通いましたが、ちょっと足りなかったです。特にVラインはけっこう毛がチョロチョロと生えてきてしまい、追加で施術を行いました。とにかく痛みに弱い人には向いていると思います。
(おーちゃんさん/22歳/大阪/VIO脱毛 14回)
寝てしまくらい痛くなかった
ハイパースキン脱毛、すごくいいと思いました。お子さんでも脱毛できると聞いて、痛がりの私でもできるかな、とようやく決意したのですが、本当に痛くないんです。ちょっと疲れていた時など、思わず寝てしまったくらい痛くないです。
私は他の脱毛サロンに行ったことがないので、効果については比べようがないのですが、最初の数回はあまり毛が少なくなったという感じはしませんでした。
でも8回目くらいで自己処理する必要がないかも?と思い、12回でほぼ満足しました。
(rikaさん/26歳/東京/全身脱毛 12回)
ハイパースキン脱毛で顔脱毛
顔だけ残っていたので、特に痛みがないと聞いてハイパースキン脱毛にしました。確かに痛みはなく、ちょっとあったかいな、という程度。
ところが、最初は全然毛が減らないんですよね。スタッフの方から「予防理論」と聞き、今ある毛が抜けるのではなく、毛が生えてこないようにする施術とは聞きましたが、3回やっても5回やっても肌がツルツルになっていく感じがしない。
6回のプランでしたが、足りなかったです。うぶ毛が多かったせいもありますが、10回目くらいからだいぶツルツルしてきたなと感じました。なんだかんだと16回、顔脱毛しました。
ただ、鼻下なども痛みが全くないのし、デリケートな顔の脱毛でもヤケドなどの心配もないのはとても良かったです。
(まさみさん/20歳/名古屋/顔脱毛 16回)
VIOはハイパースキン脱毛にして良かった
VIOとワキ脱毛をしました。一長一短というのか、VIOは他の脱毛サロンで痛みに耐えられず辛かったので、ハイパースキン脱毛のサロンにして良かったと思います。
私はVIOをツルツルにしたかったわけではなく、ちょっとヘアが多く濃い感じがイヤで、Vラインはきれいに、IラインとOラインはそれなりでいいかな、という感じで。
ハイパースキンは正直、脱毛効果はなかなかわかりません。いつの間にか「あれ、自己処理しなくてもいいかも」と気づく感じです。
なのでワキのように、逆にしっかりツルツルにしたい部位は、10回、12回とハイパースキン脱毛しても毛がけっこう残っていたりして、「いつまで通えばいいんだよ?」と嫌気がさしちゃいました。
基本は他のフラッシュ脱毛をして、痛みが強い場所やツルツルにしなくてもいい部位(私は足や腕もむだ毛が少なかったし、ハイパースキン6回で満足した)はハイパースキン脱毛と分けて施術してもらうのがオススメかな、と思います。
(tomyさん/18歳/東京/VIO・ワキ・足と腕 6回~12回)
ハイパースキン脱毛の特徴
ハイパースキン脱毛の特徴をメリット・デメリットに分けて説明します。
メリット
- 痛みがない
- 子どもでも脱毛OK
- アトピーやニキビがあっても大丈夫!
- 1か月に1回通える
- うぶ毛に効果あり⇒顔の脱毛におすすめ
- 白髪にも効果あり
- 脱毛しながら美肌効果も
なんといっても「痛くない」のが、ハイパースキン脱毛の一番の特徴でありメリットです。人肌程度の熱を当てていくだけなので、お子さんでも全く問題なく施術ができます。
メラニン色素を的にして光で焼くイメージのフラッシュやレーザーと違い、肌への負担も少なく、ニキビがあっても施術が行えます。
デメリット
ハイパースキン脱毛は今ある毛を脱毛するのではありません。これから生えてくる毛のタネにアプローチするので「毛がするする抜けていく!」といった実感を伴いません。
見てわかるような脱毛効果がないので、体験談や口コミでも効果がわからない・・・という意見が目立ちます。
最近はフラッシュ脱毛が激安なので、大手サロンの料金とハイパースキン脱毛サロンの料金を比べると「高いな」と感じるのもデメリットです。
競合店が少ない状態ですから、フラッシュ脱毛のように様々なキャンペーンを展開しお客を集める必要がく、割安感のあるプランもまだまだ少ないです。
デメリットとは言い切れませんが、ハイパースキン脱毛は開発されてそれほど時間が経過していません。
脱毛施術のその後がまだわからないので、毛が生えてこない効果がどれほど持続するか、といった点が不明なのもちょっとウィークポイントですね。
最後に自分の住むエリア、勤務地までの間にハイパースキン脱毛をしてくれる脱毛サロンがあるかどうか、は大事なチェックポイントです。
ハイパースキンを行っているサロンの数はそれほど多くありません。やりたくても「店舗まで1時間以上かかる」となると、ちょっとキツイかも・・・。
まとめ(こんな人にはハイパースキン脱毛がおすすめ!)
どうでしたか?ハイパースキン脱毛とは聞き慣れない脱毛方法ですが、これまでのフラッシュ脱毛とは全く違う仕組みで「毛を生えさせない」脱毛だとわかりました。
特に痛みがなく安全という点で、今では小学生のお子さんも脱毛できるくらいだから安心です。
ハイパースキンは予防理論に基づいているので、早くからスタートして(例えば小学生や中学生でも!)「毛を生えさせないように」すれば、むだ毛が気になることなく成長できるわけです。
ハイパースキン脱毛で、むだ毛に悩み、体育や水泳が嫌いになる女の子たちが少しでも減るといいなと思います。
ハイパースキン脱毛に向いている人
- とにかく痛みに弱い
- それほどむだ毛が目立たないが自己処理は面倒
- うぶ毛の多い顔や背中の脱毛
- ヤケドが怖い人
- 子どもといっしょにサロン通いしたい人
こんな人にはIPL脱毛がオススメ
- しっかり毛が抜けて脱毛した感が欲しい人
- 少し痛くてもVIOやワキなどむだ毛が密集している部位を早くきれいに脱毛したい
- 安い料金で脱毛したい
- アクセスが良く通いやすい
ハイパースキン脱毛を受けられるサロン