アレキサンドライトレーザーは、医療脱毛の定番中の定番といえる脱毛機器。そして、日本の医療脱毛に、最初に導入された脱毛機器でもあります。
東洋人の肌に一番適しているといわれているアレキサンドライトレーザーについて、その仕組みや効果、注意点までまとめてみました。
実際に体験した人の口コミや、アレキサンドライトレーザー脱毛が受けられる医療クリニックについても合わせてご紹介いたします!
アレキサンドライトレーザー脱毛の仕組み
毛は爪と同じで皮膚の一部が変化したもの。表面に見えている毛が全てではなく、肌の中に埋まっている毛根と呼ばれる部分もあります。
アレキサンドライトレーザー脱毛は、この毛根が毛本体とくっついている成長期にのみ効果を発揮する脱毛方法です。
その理由は、アレキサンドライトレーザーの照射がメラニン色素の黒色にだけ反応するから。毛の黒い部分に反応して、くっついている毛を作る細胞にも同時にダメージを与える仕組みです。
成長期から休止期までを毛周期といい、毛はこの周期を繰り返します。ワキや腕や脚などのムダ毛の場合、成長期は約2~3カ月といわれています。
毛周期には個人差もあり、毛の部位によっても違いますが、この成長期に合わせて2~3カ月に1度、施術を行うのが効果的です。
アレキサンドライトレーザー脱毛のメリット
アレキサンドライトレーザーで脱毛には、6つのメリットがあります。
①脱毛効果
アレキサンドライトレーザーは、メラニンに反応するという特性から、ワキや脚などの多くの人が気になる濃いムダ毛に使うことが多いです。
その効果は数回で発揮され、部位にもよりますが、5~6回で脱毛完了を目安にしていきます。
②脱毛の施術時間が短い!
施術時間の短さも、アレキサンドライトレーザーのメリットのひとつ。
それは、照射の範囲が広く(直径1~1.5cm)、1度に30本ほどのムダ毛を処理できるからです。そして、1回の照射が0.1秒なので、あっという間に処理が進んでいきます。
例えば、ワキ脱毛であれば、ほんの数分で処理が終わります。
③ムダ毛処理はほぼ不要に
毛根の破壊が禁じられている光脱毛は、再びムダ毛が生えてくるケースもあります。
メラニン色素に反応して毛根にダメージを与えるアレキサンドライトレーザーで一度、脱毛を完了すれば、そのあとのムダ毛処理はほぼ不要となるということです。
④美肌効果もある!引き締め効果や黒ずみ解消目的にも?!
アレキサンドライトレーザーは、美容クリニックではシミ取りにも使われているもの。だから、黒ずみや色素沈着の改善目的にも使用できます。
その上、照射によってコラーゲンも産生されるため、お肌のハリの向上や毛穴の引き締めだけでなく、気になる色素沈着による黒ずみも改善されるのです。
脱毛でムダ毛がなくなるだけでなく、美白と美肌効果もあるなんて一石二鳥どころか、一石三鳥ですよね。
⑤トラブルが起きた時にも安心の医療脱毛
アレキサンドライトレーザーを取り扱っているのは、医療クリニックのみ。
脱毛による肌トラブルなどが起きてしまった場合にも、医療機関ならではのアフターフォローが受けられます。
また、もともとの肌の状態についても医師がチェックしてくれるので、安心して施術が受けられるというのもメリットのひとつですね。
⑥安全性が高く最もよく使われている安心感
アレキサンドライトレーザーは、厚生労働省から認定を受けた脱毛機器です。
日本に最初に導入された医療脱毛機器ということもあり、よく使われている定番の脱毛機器です。
こんなデメリットもあります
そんないいことづくめのアレキサンドライトレーザー脱毛にも、3つのデメリットがあります。
①産毛には向かない
もちろん、回数を重ねればうぶ毛の脱毛も可能ではありますが、アレキサンドライトレーザーはメラニン色素に反応する脱毛機器なので、色の薄いうぶ毛には向かないという特徴があります。
別の脱毛方法を選んだ方がよいでしょう。
②日焼け・色黒な肌にはNG
繰り返しになりますが、アレキサンドライトレーザーはメラニン色素の「黒」に反応します。そのため、日焼けした肌などの黒い肌や黒ずみなどにも反応し、ヤケドしてしまう危険があります。
もともと肌が黒い人などは、照射できない場合もありますのでカウンセリング時に聞いてみましょう。
③痛みが強い
アレキサンドライトは痛みが強いと感じる人も多いようです。
痛みの度合いとしては、「輪ゴムではじかれた程度」と例えられます。
医療クリニックならではの強みとして、脱毛時に麻酔をしてもらうこともできるので、痛みに弱い人は施術時の麻酔を検討してみても良いでしょう。
光脱毛と医療レーザー脱毛の違い
脱毛には脱毛サロンで行う光脱毛(IPL)と、医療クリニックで行う医療レーザー脱毛の2種類があります。
どちらも、ムダ毛をなくすことが目的で施術を行いますが、この2つの脱毛方法には「毛根の破壊」という点で大きな違いがあります。
実は、2001年に厚生労働省が「毛根を破壊することは、医療機関以外は行ってはいけない」という通知を行っているのです。そのため、医療機関以外の脱毛サロンなどで行う光脱毛では、毛根を破壊する威力の強いレーザーの使用ができません。
光脱毛の照射は毛根まで届かず、毛が抜けても毛根は残るので、種から発芽する芽のように一定期間が経過すると再び毛が生えてくることがあります。
一方、医療レーザーの場合は照射が毛根まで届いて毛根にダメージを与えます。照射を続けることで毛を生やすための毛根が破壊されるため、再び毛が生えてくることはないのです。
つまり、光脱毛と医療レーザー脱毛の一番大きな違いは、脱毛完了後に再び毛が生えてくるかどうかというところです。
医療レーザーはどんな違いがある?
医療脱毛で使用される代表的なレーザーには、アレキサンドライトレーザーのほかに、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの3種類があります。
それぞれの違いについて見ていきましょう。
3つの医療用レーザー「波長の違い」
この3つの医療用レーザーは波長が違います。
nmというのはナノメートルという単位で、10億分の1メートルを意味します。つまり、どれもかなり短い波長であることが分かります。
レーザー脱毛は基本的にメラニン色素への反応を利用した脱毛法なので、波長が短い方が反応が強くなります。
特に日本人の毛はメラニンを多く含むため、アレキサンドライトレーザーの波長が向いているといわれています。また、波長が短い方が毛のう炎などのトラブルが起こりにくい傾向にあります。
ただし、肌の色が黒い人や、日焼けをしてしまった人は、皮膚のメラニンにレーザーが反応し、ヤケドしてしまう恐れがあるので注意が必要。
また、VIO脱毛や男性のヒゲ脱毛など、毛根が深い位置にある箇所についてもアレキサンドライトレーザーの波長では届きにくいことがあります。
肌が黒い場合や、毛根が深い位置にある部位の場合には、波長の長いヤグレーザーが向いているでしょう。
照射の形と範囲が違う!
医療レーザーは種類によって照射形や、1度に照射できる範囲が異なります。
レーザーの種類と形・範囲
レーザーの種類 | 照射の形 | 照射範囲 |
---|---|---|
アレキサンドライトレーザー | 楕円形 | 1~1.5cm |
ダイオードレーザー | 長方形 | 2~3.5cm |
ヤグレーザー | 円形 | 0.15~1.8cm |
アレキサンドライトレーザーは照射が楕円形なので重複照射してしまいやすく、ダイオードレーザーは四角なので照射漏れが少ないという特徴があります。
また、ヤグレーザーは円形なので、照射の重複や漏れが起きやすくなります。
痛みの強さに違いがある!
当然、痛みに関しては感じ方に個人差がありますが、下記のような特徴があります。
レーザーの種類と痛み
レーザーの種類 | 痛みの度合い |
---|---|
アレキサンドライトレーザー | 痛みがある |
ダイオードレーザー | 痛みを感じにくい |
ヤグレーザー | 強い痛みがある |
ダイオードレーザーが最も痛みを感じにくく、アレキサンドライトレーザーは輪ゴムではじいたような痛み、ヤグレーザーは波長が長くて深いため、痛みが強く感じられるという特徴があります。
痛みが苦手という人はダイオードレーザーを選ぶか、施術時に麻酔をすることも可能です。
医療用レーザーどの方法を選んだらよいか?
それぞれの特徴を説明しましたが、結局どの方法を選んだらよいのでしょうか?自分の肌質に合わせて、脱毛したい毛に効果の高い医療用レーザーを選ぶことが大切です。
効果が高い脱毛は「アレキサンドライトレーザー」
アレキサンドライトレーザーは、一般的なムダ毛の脱毛に適したレーザー脱毛です。
特にワキや腕、足といった部位の比較的太いムダ毛に最適です。
脱毛だけでなく、肌のハリの改善、シミやそばかす、黒ずみが薄くなるなどもうれしいところ。
輪ゴムではじいたような痛みを感じる場合もありますが、耐えられないほどの痛みというわけではなく、辛いようであれば麻酔を使うという手があります。
ただし、メラニン色素に反応する脱毛方法なので、日焼けした肌では脱毛を行うことができず、うぶ毛の脱毛には効果があまり期待できません。
うぶ毛脱毛や痛みに弱い人には「ダイオードレーザー」
一方、うぶ毛などのメラニン色素が少ないムダ毛には、医療脱毛のダイオードレーザーがおすすめ。痛みも少ないため、痛いのが苦手な人にもピッタリです。
ただし、他のレーザーと比較すると美肌効果も期待できず、脱毛を感じるまでに時間がかかるので、すぐに結果を出したいという場合には物足りないかもしれません。
肌の黒い人や日焼け肌には「ヤグレーザー」
アレキサンドライトレーザーの場合は、メラニン色素への反応を利用して脱毛します。
そのため、肌が黒い人や日焼けしている人は肌のメラニン色素にレーザーが反応して、ヤケドする恐れがあるので、脱毛施術を断られることもあります。
そんな場合でも、ヤグレーザーの医療脱毛であれば脱毛が可能。黒い肌以外にも、毛深い人や男性のヒゲなどの濃いムダ毛にも良いです。
ただし、効果が高い分、痛みが強いというデメリットがあるので、その点は注意しましょう。
どこのクリニックで受けられる?
アレキサンドライトレーザー脱毛ができるクリニックをご紹介します。
無料サービスも充実「レジーナクリニック」
レジーナクリニックは医院数はそれほどないものの、全国に11院展開する美容クリニックです。
全身脱毛にVIOと顔脱毛を含めると5回で378,000円(税込)。こちらも、医療脱毛としては破格の料金設定といえます。
レジーナクリニックのおすすめポイントは下記の通り。
- 年中無休で平日21時まで
- 施術前の剃毛が無料
- 予約キャンセル料なし
- 最短8カ月で脱毛が終わる
- 全身脱毛が90分で完了する
- 追加料金が全くなし
意外と追加料金がかさむのが、施術前の剃毛。部位によっては剃り残しが出やすいところもあるのですが、剃毛を有料にしていたり、全く対応してくれなかったりするところも多いのです。
レジーナクリニックでは無料で施術前の剃毛を対応してくれるので、とても良心的ですよね。
脱毛施術では、ジェントルレーズという脱毛機器を使用するので、レジーナクリニックの効果も安心。
細々と追加料金の発生するサロンも多いのですが、レジーナクリニックについては、全くそういった心配がなく、いろいろなサービスがついています。
アレキサンドライトでVIO脱毛ってどう?
最近は、効果が高いから早く終わるという理由で、VIO脱毛を医療クリニックで行う人も増えています。
アレキサンドライトレーザーでVIO脱毛をする際の気になる痛みや、完了までの回数を調べてみました。
アレキサンドライト「VIO脱毛」の痛み
アレキサンドライトレーザー脱毛はどこの部位でも、ときどき「輪ゴムをはじいたような痛み」があります。
それはVIOでも同じこと。もちろん、1度の照射で痛くない箇所と痛い箇所があるのも、他の部位と同じです。
ただし、冷却ガスで痛みを緩和しながら施術を行うため、こちらのツイートにもあるように、耐えきれない痛みではないという声が多いです。
また、回数を重ねると毛量が減っていくため、痛みは軽減されていきます。痛みが強いのは最初の1~2回なので、最初のうちだけ麻酔クリームを利用するという手もあります。
アレキサンドライト「VIO脱毛」の回数は?
VIO脱毛は少し恥ずかしいから早く終わらせたいと考える人も多いです。ちなみに、最終ゴールをどこに置くかによって、VIO脱毛完了までの回数は異なります。
個人差はありますが、VIOの毛を薄くしたい場合には5~6回、完全にツルツルにするには8~9回の脱毛が必要です。
光脱毛のVIOでは薄くするのに12回、ツルツルは18回なので、医療脱毛の効果の高さが分かりますよね。
ちなみに、医療脱毛では1~1年半ほどでVIO脱毛が完了しますが、光脱毛では効果が出にくいため、3年以上かかる人も少なくないようです。
アレキサンドライトレーザー脱毛をした人の口コミ
実際にアレキサンドライトレーザー脱毛を体験した人の口コミをTwitterで探してみました。
3月には顔の医療脱毛を始めた 産毛が減ると皮脂線の活動が弱まりニキビができにくくなるというので
— りさ (@lsmngreen) 2018年7月19日
計5回ほどアレキサンドライトレーザー受けたよ 確かに皮脂は減ったし、赤ニキビの殺菌になるし、茶色の色素沈着減った 受けて良かった
外用薬だけでは治らない!!って人はうける価値あると思う
アレキサンドライトレーザーはうぶ毛には効果が出にくいとはいわれていますが、効果がないわけではありません。
口コミにあるように、脱毛には処理が楽になることや見た目の改善以外に、皮膚病の予防など、いろいろな効果が期待できます。
あれ・・・?麻酔なしでアレキサンドライトレーザー当て終わったけど想像以下の痛さですんだ。ヒゲ濃いのにこんなもん・・・?
— とまぽ (@tomapoyon) 2018年7月8日
メイクするとき一本残らずヒゲ抜いてた痛みに比べるもんじゃないか
痛い痛いといわれているアレキサンドライトレーザー脱毛ですが、毛抜きの処理と比較すると痛くないという口コミがありました。
線香花火のようなパチパチという感じの痛みだったようです。
ウルトラ美肌脱毛(IPL)やってるけど、アレキサンドライトレーザーに戻す〜
— はーたん (@beauty_info_h) 2018年1月12日
IPLは、アレキサンドライトレーザーの10分の1のくらいの感覚です。産毛に対する効果は感じる。でも産毛だったらフォトRFでも効果あるからわざわざ脱毛しなくてもいい気がする。
ウルトラ美肌脱毛というのは、脱毛サロンの光脱毛のひとつ。体感としてアレキサンドライトレーザー脱毛の10分の1ほどの効果しか感じられなかったようです。
痛みが少ない脱毛方法は効果も少ないともツイートされていましたが、良薬口に苦しというのは脱毛でもいえるのかもしれませんね。
⚠️閲覧注意
— サエキ (@w7_ki) 2017年7月8日
1年半の計7回膝下レーザー脱毛終了。
beforeは、カミソリで剃った直後なのに、毛穴に毛が埋まってるせいで(いわゆる埋没毛)常に汚い脚でした。
今はツルッツル😭
11万円かけてやっと脚が出せるようになりました。
埋没毛や毛穴の広がりにも脱毛本当にオススメです。 pic.twitter.com/mxDrJh2KEX
この方は埋没毛もアレキサンドライトレーザー脱毛でツルツルになったそうです。痛みは最初の方が強く、だんだん弱くなっていったとのこと。
口コミでは、施術時に痛みを感じたという声は多いものの、想像していたほどではなく、耐えられたという人がほとんど。
それよりも、効果が高くて満足したという声が多いようでした。
こんな人にはアレキサンドライトがおすすめ!
アレキサンドライトの特徴
この記事で紹介したアレキサンドライトレーザーの特徴をまとめてみました。
- 太いムダ毛に高い効果を発揮
- 肌にハリが出る(美肌効果)
- シミや色素沈着の改善効果(美白効果)
- 導入している医療クリニックが多い
- 厚生労働省認可の安全性
- うぶ毛には効果が出にくい
- 痛みは輪ゴムではじいた程度
一言でいうと、美肌効果が期待できて、多くのクリニックが導入している安全性と効果の高い脱毛機器といえます。
アレキサンドライトに向いている人
こんな人にはアレキサンドライトレーザー脱毛がおすすめです。
- 早く効果的に脱毛を完了したい
- コスパ重視の脱毛がしたい
- ワキや腕など黒いムダ毛の脱毛をしたい
- 美肌効果も得たい
- 肌が黒くない、日焼けしていない
アレキサンドライトレーザー脱毛は日焼け肌や黒い肌の人は断られる可能性が高いです。
ただし、顔の医療脱毛は美肌効果が期待できるので、脱毛するだけでなく美しい肌を手に入れたいという人にとってはかなりおすすめの脱毛方法となります。
また、多少の痛みはあるものの、効果が高いため早く脱毛を完了できるというのも魅力ですね。定番という安心感もあり、はじめての脱毛にもおすすめです。